smartpapyrus 意のままに。さぁ、コクピットへ。
操業中に人が立ち入って状態を確認することが困難だった上段カンバスの汚れを定量化し、
人の目に依らず汚れ箇所を見つけて“FabriKeeper®”で集中洗浄し、欠点・断紙を削減します。
さらに今後はAIが欠点データ・DCSデータをBigData解析し、更なる欠点対策の高みを目指します。

News vol.5

SmartPapyrus
FIELD TEST 2020
ライナーマシンにおける"SmartPapyrus"導入事例をレポートします。
他社製高圧水クリーナーからの切り替えで、
ルーチンで行っていた清掃作業が激減。
掻き取り装置 + 他社製高圧水クリーナー適用時は、ピッチ欠点対策のため経験的に1日に1回程度汚れ掻き取り装置を使用していました。6月30日、1群カンバスに耐熱仕様のSmartDepo.カメラを設置して監視を開始したところ、経時でカンバス汚れ量が増加しており、汚れ掻き取り装置を使用したタイミングでカンバス汚れ量が減少することを定量的に確認することができました。
8月5日に他社製高圧水クリーナーからファブリキーパーへ変更して、引き続きカンバス汚れ量を観察したところ、カンバス汚れは増加することなく、一定の汚れレベルを維持することが確認できました。カンバス汚れ量をSmartDepo.で確認することで、ルーチンで行っていた汚れ掻き取り装置の使用が不要であることが分かりました。

他社製高圧水クリーナーからファブリキーパーへの切り替えにより、カンバス汚れ量が減少していることがはっきり分かる。

他社クリーナー適用時の写真

他社製高圧水クリーナー適用時

ファブリキーパー適用時の写真

ファブリキーパー適用時

他社クリーナーとファブリキーパーの比較グラフ

【実験条件】抄造品種:ライナー/導入箇所:1群カンバス/他社製高圧水クリーナーからファブリキーパーへ変更/各クリーナー適用時のカンバス汚れ量の変化をSmartDepo.で定量化。

SmartPapyrusとは?

テーマは、マシン汚れ防止に特化した
製紙プロセスの最適化です。

SmartPapyrus®は、究極の欠点・断紙対策としてメンテックが総力を挙げて開発中の次世代統合システムです。それは、様々なセンシング技術とIoTを駆使して、普段は人が確認できないマシン汚れを定量化する『SmartDepo.®(スマートデポ)』と、汚れ方に応じて最適な汚れ対策を行う『SmartChemical®(スマートケミカル)』、そして欠点検出器やDCSからのBigDataをAIによって解析し対策を判断する『SmartPapyrus®(スマートパピルス)』から構成されます。

SmartPapyrusとは?
2019年3月、SmartPapyrus®のフィールドテストを開始し、上段カンバスのフード内という高温多湿の環境下で耐熱カメラによる“見える化”を初めて達成しました。リアルタイムの画像処理によってカンバス汚れ量を定量化することに成功。さらに、汚れ量に応じてFabriKeeper®の集中洗浄や薬品の増添を行うことで最適な欠点・断紙対策を実現しました。 現在、私たちは欠点検出器とDCSから抄紙プロセスデータを取得し、SmartDepo.®で得られた汚れ量データと共にBigData解析を行うことで、マシンが汚れる予兆を捉えようとしています。SmartPapyrus®完成の2023年には確実な欠点・断紙対策を皆様にお届けいたします。

[容量:101MB /尺:2分59秒]

Smart Depo.

マシンの汚れを賢く認識し、定量化する。

1

120℃の上段カンバスで使用できる
ハウジング構造の耐熱カメラを独自開発。

今まで、120℃を超す操業中のフード内部を直接目で見ることは至難で、これが汚れ対策の大きな障害となっていました。そこで、当社では、まずハウジング構造を用いた耐熱カメラを独自に開発し、実際にカンバスを見る“目”を獲得しました。

2

マシンの汚れを“見える化”し、
定量化する。

耐熱カメラによって24時間365日、リアルタイムにカンバスフード内部を監視する一方、撮影した動画を画像解析し、色合いの変化をすべて数値化します。その結果、肉眼では捉えきれない汚れ量の変化についても、定量的に把握することが出来ます。
今後は汚れ量の監視対象をカンバスアウトロール、ドライヤー、さらにはフェルト・ワイヤーまで広げます。

Smart Depo.

Smart Chemical

マシン汚れを賢く対策する。

3

欠点の原因箇所を最適位置で集中洗浄。

最新のFabriKeeper®を連携すれば、カンバスに部分的な筋汚れが発生しても、汚れている箇所に洗浄ヘッドが自動で移動し集中洗浄を実施して、汚れを完全除去。さらに、汚れ量に応じて薬品増添を実行し、均一かつ安定した汚れ防止皮膜を形成することで、欠点・断紙を防止します。

4

汚れのレベルに応じて、
薬品添加量を遠隔で自動制御。

SmartDepo.®で定量化した汚れ量に応じて、薬品添加量を自動調整することができます。汚れが多いときには薬品を増添、汚れが少ないときには薬品を減添することで、最適な薬品使用量が自動的に設定されます。もちろん、中央制御室から、使用状況がリアルタイムに把握できます。さらに、銘柄変更の際には、各装置の薬品量が自動的に変更されるなど、工数の削減にも寄与します。

5

薬品残量が減ったらアラートを出し、
自動発注へ。

薬品ドラムの残量は液面計を用いて、中央制御室から常に監視できます。また、残量が設定値を下回ったときにアラート・メールが送られてきます。それを利用して、薬品在庫の管理を行うことができます。さらには、メンテックに自動で薬品を発注することもできるため、日々の薬品ドラムの残量チェックや在庫確認、発注業務などから解放いたします。

Smart Chemical

Smart Papyrus

製紙プロセスデータをBigData解析。賢く、マシン汚れを予知し、制御する。

6

欠点と相関が高い汚れ箇所を特定、
最適な対策を考える。

今後は、欠点検出器から得られた欠点情報とSmartDepo.®で得られた汚れ量データを連動させ、その相関から欠点原因となっている箇所を明らかにします。また、DCSデータから製紙プロセスデータも加えて、AIによるBigData解析を行うことで、マシンが汚れる予兆を特定し、最適な対策を行います。さらに、実行した対策の効果についても自己学習を重ねていき、解析や対策の精度を向上させていきます。

Smart Papyrus